日本の国際化のきっかけ

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エジプト力士の意味



   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130602-00000012-tospoweb-fight



  『アフリカ大陸初の関取が誕生した。大相撲名古屋場所(7月7日初日、愛知県体育館)の番付編成会議が29日、両国国技館で開かれ、エジプト出身の大砂嵐 (21=大嶽)が新十両に昇進した。

  夏場所は東幕下7枚目で全勝優勝。所要8場所で新十両は元大関小錦関脇把瑠都(28=尾上)に並ぶ外国人最速タイ だ。

  大砂嵐は部屋で会見し「横綱を目標に頑張ります」と抱負を語った。

  イスラム教徒の大砂嵐名古屋場所3日目から断食(ラマダン)に入る予定だが、宗教上は断食を一時中断することも認められているという。

  師匠の大嶽親方 (52=元十両大竜)は「(断食は)30日間ある。何日かやって、間をあけてやるのもいい。よほど我慢できなくなったら、あける場合もあるかもしれない」 と話した。

  大嶽部屋大鵬部屋の流れをくむ。大砂嵐も、今年1月に亡くなった元横綱大鵬の故納谷幸喜氏から力士の心構えについて何度も薫陶を受けた。

  “イスラムの大鵬”となれるか注目だ。』


   7月から始まる大相撲に、エジプトから来た大砂嵐が十両に登場する。 アフリカ大陸初の関取だ。

   大相撲では十両以上の番付の者を関取と言い、一人前の力士として認められている。
  逆に言えば、幕下以下の者は力士用成員で、本物の力士としては認められていない。
   十両幕下では天と地の差があるのだ。 幕下以下は7日しか相撲を取らないしね。

   大相撲は国技とは言え、今や外国人力士がいっぱい。 2人の横綱はモンゴル出身。大関陣にも外国人出身力士がいる。

   外国人力士日本人力士が押されまくっている状況では、いくら大砂嵐アフリカ大陸初の力士だからと言って、それ程注目を浴びているわけではない。それくらい今の大相撲は外国人力士が珍しくないのだ。

   それでも僕が大砂嵐を取り上げたのは、別の視点から注目していたからだ。

  それは、エジプト出身の大砂嵐イスラム教徒ということ。 イスラム教徒というのは、日本人から見れば日常的にも大きな制約がある。


  先ずはよく知られているように1日5回のお祈りがある。日の出前から夜まである程度決まった時間のうちにお祈りしなければならない。 そして、豚肉や酒の禁止。 なによりも豚肉が食べられないと言うのは大相撲界の中では、ある意味致命的とも言えるのでは? ちゃんこの中には豚肉はつきものだからね。

   そういう場合、イスラム教徒大砂嵐は別メニューらしい。部屋の親方の苦労は他の外国人を受け入れた以上のはずだ。

   今回はラマダンについて書かれているね。 ラマダンと言うのは、1年に1ヶ月程度、日の出から日の入りまで何も食べない、何も飲まないと言うもの。日本語では断食とも訳される。日が上る前と夜になってからご飯を食べるのだが・・・。

  日中の一番暑い時に、何も食べないだけでなく、何も飲めないんだよ。 水分補給が必要な時に水も飲めないんだ。 体が資本である力士にとって、体を作る日本の伝統的なやり方が通用しない力士なのだ、イスラム教徒の力士って。


  日の出から何も食べなくて相撲を取っても、15日間は体力が持たないだろう。相撲は夕方に取るからね。 また相撲が取れたとしても、勝つのは難しい事は想像できるだろう。

  1つの白星、黒星で大きく番付が変わる相撲界。 この大砂嵐の関取誕生には、本人の努力と親方をはじめ相撲部屋のケアがあって初めて誕生したものだと思う。

   相撲部屋のケアについてもう少し説明しておくと、イスラム教徒というのは、先ほど言ったように宗教上の色々な約束事があり、周囲の者もある程度それを尊重しなければならないからだ。

   日本の昔からの伝統ばかり押し付けていたのでは、イスラム教徒の力士は誕生しない。 日本でイスラム教徒というと、アルカイダなどテロを仕掛ける過激派のイメージが強いが、それは世界の多くのイスラム教徒の姿ではない。

  多くのイスラム教徒は平和を望んでいるし、殺人を望んではない。

  大砂嵐の活躍は、そういう日本人のイスラム教徒への偏見を払拭する可能性も秘めている。

  また、上下関係が厳しく、日本の国技という相撲界で、イスラム教徒をうまく取り込めれば、それは日本社会へのお手本にもなる。

  日本は中国人頼みだった観光産業を日中関係悪化により、東南アジアの富裕層を取り込む政策を推し進めている。 東南アジアの中には、マレーシア、インドネシア、ブルネイイスラム教を国教としている。

  中華系などもいるけど、イスラム教徒が大半を占めるのだ。また、シンガポールにもイスラム教徒はいる。 つまり、東南アジアから日本に観光客を呼び込もうとすれば、これからはイスラム教徒対策も必要となってくるのだ。

  ちなみに、マレーシアインドネシアでは駅やホテルにお祈り用の部屋がある。

  もう一つ、イスラム教徒について言えば、イスラム教徒が食べても大丈夫な食べ物にはハラルという認定がされている。ハラル認証は豚肉が入っていないという事だけでなく、イスラム教の教えに則って鶏肉などもさばいているということを保証している。

  
   そういうイスラムの文化や慣習をしっかり理解しないと、イスラム教徒の観光客はなかなか呼び込めない。

   相撲界イスラム教徒対策が上手くいけば、マスコミにも取り上げられ、それが日本全体、観光地域のイスラム理解を促進すると言う波状効果が期待できる。

  だから、僕はイスラム教徒である大砂嵐の大相撲での活躍は、日本にとって、良い意味での大きな影響があると見ているのだ。 大砂嵐は他の力士に比べてハンディもあるが、是非活躍して欲しい。

   余談だが、外国人力士の日本語の上手さにはいつもビックリさせられる。 受け入れの相撲部屋の努力だけでなく、外国人力士自身も日本の慣習に馴染もうと一生懸命努力しているのだ。

  横綱白鳳を始め、日本人かと間違えるくらい自然な発音をする力士が多いのはなぜなのか?

  アグネスチャンのように日本に来て日本語を何年も話している人でも、日本人のような発音はできていない人は多い。ネイティブの日本人のように日本語の発音ができる人は少ないのだ。

  そういう意味でも、日本相撲界の外国人力士には語学習得の面でも見習うべき点があるような気がする。 日本伝統のしきたりがある相撲界だけど、日本の国際化の手本になれる要素はけっこうあるんじゃないかな?



 
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